米、日欧協定以上の水準要求 農務長官、関税引き下げで

米閣僚発言のポイント

 【ワシントン共同】パーデュー米農務長官は4日、日本との通商交渉で、日本と欧州連合(EU)が署名した経済連携協定(EPA)以上の農産品関税引き下げを求める考えを示した。ワシントンで記者団の取材に応じた。日米首脳会談の合意では、過去の貿易協定の水準を最大限としていた。米側の強硬姿勢が鮮明となり、日本は難しい交渉を迫られそうだ。

 ペンス副大統領は4日の演説で「日本と歴史的な2国間の自由貿易協定(FTA)に関する交渉を間もなく始める」と述べ、今回はFTA交渉との位置付けを明確にした。安倍首相は「包括的なFTAとは全く異なる」としており、認識のずれも表面化した。


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