東電の広瀬副会長がNYで講演 「福島の失敗から学んだ」

2日、ニューヨークで講演する東京電力ホールディングスの広瀬直己副会長(共同)

 【ニューヨーク共同】東京電力ホールディングスの広瀬直己副会長は2日、ニューヨークの日米交流団体ジャパン・ソサエティーで講演した。福島第1原発事故直後の対応で、情報の伝達や集約を巡り現場が混乱した経緯を振り返り「われわれは多くの失敗をして、多くを学んだ」と語った。

 広瀬氏は事故直後、対応に当たった故吉田昌郎所長(当時)にあらゆる報告が集中し、政権幹部が対応に介入するなどして現場が「無秩序な状態になった」と述懐。この教訓を踏まえ、危機対応の際には現場責任者に報告する人員の数を絞り込み、混乱を回避する体制を確立したと述べた。


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