「高御座」が皇居に 来年10月の新天皇即位儀式備え

高御座のパーツを載せ、皇居に到着したトラック。後方は乾門=26日午前

 新天皇の即位を国内外に宣言する来年10月22日の「即位礼正殿の儀」で使われる玉座「高御座」が26日午前、保管先の京都市の京都御所から皇居に陸路で搬送された。新皇后が使う「御帳台」も一緒に運ばれた。1990年11月に催された現在の天皇陛下の儀式以降使われておらず、宮内庁が修復作業を進め、2018年度中に完了を目指す。

 高御座は、天孫降臨神話に由来する造りとされ、陛下の即位の際は、憲法の政教分離原則に反するとの強い批判も出た。過激派によるゲリラを警戒し、陸上自衛隊のヘリコプターが極秘裏に空輸する厳戒態勢だった。今回は民間業者に陸送を依頼した。


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