北海道厚真町、地震後初の広報誌 職員ら、上司の遺志継ぎ

コピー機で広報誌を刷る長滝夢子さん=24日午後、北海道厚真町

 地震による土砂崩れで36人が犠牲になった北海道厚真町で24日、町が地震後初めて広報誌を発行し、避難所に配った。担当課長の中川信行さん(62)が土砂崩れで亡くなり、印刷所も被災した中、部下たちが簡易版の印刷にこぎ着けた。

 町は毎月第2金曜にA4判、25ページ前後の「広報あつま」2350部を全戸に配布。今回の簡易版は町役場のコピー機で刷ったA3判1枚を二つ折りにし、600部を7カ所の避難所に配った。各地区の被害状況を写真付きでまとめ、罹災証明書の発行手続きなどの情報を盛り込んだ。


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