加藤厚労相、留任の方向 甘利氏は自民要職が有力

甘利明・元経済再生相

 安倍晋三首相は10月初旬に予定する内閣改造・自民党役員人事で、加藤勝信厚生労働相を留任させる方向で調整に入った。党総裁選で安倍選対本部の事務総長を務めた甘利明・元経済再生担当相は党要職への起用が有力となった。政権関係者が23日、明らかにした。両氏とも首相側近。加藤氏は兼務する拉致問題担当相の継続性も考慮した。甘利氏は総裁選の論功の意味合いがありそうだ。

 首相は、30日の公明党大会や沖縄知事選の投開票を経て、ただちに新体制を始動させる。党役員人事は10月1日、内閣改造は翌2日の見通しだ。来年の統一地方選や参院選に向けて政権基盤の強化を狙う。


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