中国軍、対日衝突の回避訴える 内部雑誌で、「一帯一路」優先

「一帯一路」をテーマにした国際会議の首脳会合を終え、記者会見する中国の習近平国家主席=2017年5月、北京(共同)

 【台北共同】中国人民解放軍海軍の将校が軍の内部雑誌の論文で、沖縄県・尖閣諸島を巡り日中軍事衝突の可能性が高まっているとした上で、中国主導の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を成功させるため、日中間のハイレベル交流などを強化して衝突を極力回避すべきだとの考えを示していたことが22日、分かった。

 習近平指導部は昨年来、対日関係改善に積極的で、10月には安倍晋三首相の訪中も実現する方向。尖閣諸島周辺では中国海軍の艦船や公船による接近を続けているが、軍事衝突までは意図していないことを示唆している。

 論文は海軍将校2人が執筆し、昨年4月号に掲載された。


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