2018年9月22日 17:25 | 無料公開
板東俘虜収容所長時代の松江豊寿(鳴門市ドイツ館提供)
第1次大戦中、徳島県鳴門市の板東俘虜収容所長としてドイツ人捕虜に人道的に接し、捕虜によってベートーベンの「交響曲第9番」が日本で初めて演奏されたことで知られる松江豊寿(1872〜1956年)の記念碑が故郷の福島県会津若松市に建てられ、22日に除幕式が行われた。
戊辰戦争で新政府軍に敗れて辛酸をなめた会津藩士の家に生まれ軍人となった松江は「捕虜は愛国者であって犯罪者ではない」として自主性を重んじた。このおかげで収容所では音楽活動や市民との交流が盛んに行われ、1918年6月には「第9」が初めて全曲演奏された。