文科省次官、局長が引責辞任 贈収賄事件で懲戒処分

文科省幹部が絡む贈収賄事件に関し、取材に応じ謝罪する戸谷一夫事務次官=21日午後、文科省

 政府は21日の閣議で、文部科学省幹部が絡む贈収賄事件を受け、同省の戸谷一夫事務次官(61)と高橋道和初等中等教育局長(57)の辞任を了承した。林芳正文科相は同日、贈賄側の業者から飲食接待を受けていたなどとして、戸谷氏と高橋氏、義本博司高等教育局長(56)の3人を減給の懲戒処分とした。

 文科省では昨年、天下り問題で前任次官の前川喜平氏も引責辞任しており、2代連続という異例の事態。組織の立て直しが急務となる。林氏は記者会見し「幹部の処分は極めて遺憾で、心よりおわび申し上げる。信頼回復に努めたい」と陳謝した。


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