米での雇用計画を撤回、アリババ 対中制裁でトランプ氏批判

 【上海共同】中国の電子商取引最大手アリババグループの馬雲会長は、トランプ米大統領に表明した米国での雇用創出計画に関し、米中貿易摩擦の影響で「もはや約束を果たすことはできない」と述べた。中国国営、新華社が20日までに馬氏のインタビューを報じた。

 馬氏は2017年1月、ニューヨークで就任前のトランプ氏と会談。米国内で自社のサービスを拡大し、5年間で100万人の雇用につなげる計画を伝えていた。

 馬氏は、計画は米中の友好的な協力に基づくが「既に前提は壊された」と指摘。「貿易は武器ではなく、平和を推進するものであるべきだ」と対中制裁を強めるトランプ氏を批判した。


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