北海道地震、土木の被害1千億円 道路や橋など、損壊多発

山のいたるところで土砂崩れが発生した北海道厚真町=6日

 北海道の地震で、道路や橋など土木インフラの被害額が少なくとも1千億円に上ることが20日、道への取材で分かった。被害が大きかった地域では調査が終わっておらず、さらに額は膨らむ見通しだ。

 土砂崩れで36人が死亡した厚真町などで道路の損壊が多発し、札幌市でも道路が陥没した。河川への土砂流入などの被害もあった。

 これとは別に、道は農林水産業の被害額が推計約397億円に上ったとしている。土砂崩れによる林や農地の被害が大きかった。観光分野では宿泊予約のキャンセルが延べ94万2千人に上り、全体の損失額を推計約292億円としていた。


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