老舗そば屋で鶴の銅像盗難 シンボル、大阪・新世界

盗難に遭った老舗そば屋「総本家 更科」=19日、大阪市浪速区

 通天閣がある大阪の観光名所・新世界(大阪市浪速区)で100年以上続く老舗そば屋「総本家 更科」の庭から、シンボルとして親しまれてきた鶴の銅像が盗まれたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。店主は「新世界の発展を見つめてきた大切な銅像。早く返してほしい」と訴えている。

 同店は1909年創業。塀で区切られた庭に置かれていた鶴の銅像三つのうち一つ(高さ約170センチ)が盗まれた。4代目店主の毛受敬一さん(61)が15日になくなっているのに気付き、浪速署に被害届を出した。店近くの防犯カメラには15日未明、銅像を台車に載せて運ぶ人物が写っていたという。


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