WTO、米中貿易戦争の激化懸念 「弾薬多くある」

 【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)のアゼベド事務局長は19日、泥沼化する米中の「貿易戦争」について「両国には多くの“弾薬”があり、正直これで終わりとは思えない」と述べ、一層の激化に懸念を示した。ロイター通信が伝えた。

 トランプ米政権は対中制裁の第3弾として、年2千億ドル(約22兆円)相当の中国製品に対する追加関税を24日に発動すると表明。中国も報復措置を取るとするなど両国の関係は悪化の一途をたどっている。

 アゼベド氏は訪問先のブラジルで、米中貿易摩擦は「他の地域にも影響が拡大しかねない」と指摘。WTOが両国の対話に向けさらに努力していくと強調した。


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