風疹、昨年の5倍超496人に 首都圏中心、増加に転じる

週ごとの風疹感染者報告数の推移

 国立感染症研究所は19日、今年の風疹の患者数が496人となり、昨年1年間の5倍超に達したと発表した。患者は東京都や千葉県などの首都圏と、愛知県で多い。

 9日までの1週間に報告された患者は127人。前週は、前々週と比べ報告数が減少していたが、増加に転じた。都道府県別では東京が32人、千葉が27人、神奈川が19人、埼玉と愛知が11人。

 風疹はくしゃみやせきで感染する。妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんが難聴や心臓病、白内障になるリスクがあり、妊婦や家族は特に注意が必要。潜伏期間は2〜3週間。予防にはワクチン接種が有効だが、妊婦は接種できない。


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