中国の固定資産投資、最低更新 景気安定策を強化へ

自転車を引いて中国中央テレビ局(CCTV)の前を歩く建設労働者=8月、北京(ロイター=共同)

 【北京共同】中国国家統計局は14日、1〜8月の固定資産投資が前年同期比5・3%増だったと発表した。伸び率は1〜7月と比べて0・2ポイント減速し、記録を確認できる1998年以降での最低水準を更新した。

 金融リスクや地方政府の債務を抑制する政策の影響を受けたとみられる。ただ中国政府は既に、債務削減よりも景気安定を重視する方向へ政策を転換しており、今後はインフラ投資などが再び増加する見通しだ。

 固定資産投資のうち、公共事業の主な受け皿となる国有企業の伸び率は1・1%増にとどまり、低迷が際立った。不動産開発投資は10・1%増で1〜7月より0・1ポイント減速した。


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