大阪最大級植物園も台風で被災 樹林帯の完全復活に30年

台風21号の影響で、根元から倒れた樹木=大阪府交野市の大阪市立大理学部付属植物園(同大提供)

 台風21号の影響で、大阪府内最大級となる敷地面積(約25ヘクタール)の大阪市立大理学部付属植物園(大阪府交野市)が、全域で被災したことが12日、園への取材で分かった。

 倒木などの被害が出ており、生い茂っていた樹林帯が被災前の状態に完全に戻るには30年程度かかる見込み。

 園によると、敷地面積は甲子園球場約6個分。管理している樹木約1万5千本のうち、少なくとも約370本が倒れたり、枝が折れたりした。すぐに状況を確認できない範囲なども含めれば、倍以上の被害となる可能性がある。伐採し、苗から植えるなどの措置を検討する。被害額は算出不能という。


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