岐阜、点滴死亡事故で和解 県立多治見病院が謝罪

 岐阜県立多治見病院(同県多治見市)で昨年4月、点滴のチューブが外れ、入院していた70代の女性が失血死した事故で、遺族が病院に約3800万円の損害賠償を求めた訴訟は12日までに、名古屋地裁で和解が成立した。病院が謝罪し、1700万円を支払う。和解は11日付。

 遺族側代理人は「遺族は賠償金よりも謝罪と再発防止を求めていた」と説明。多治見病院は「改めてご遺族に深くおわびし、再発防止に取り組む」とコメントした。

 事故を巡っては、多治見署が業務上過失致死の疑いもあるとみて捜査しているが、遺族側代理人は「処罰は求めない」としている。


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