危険区域外に複数居住、厚真町 土砂災害、状況検証へ

8日、北海道厚真町の吉野地区で安否不明者を発見し搬送する消防隊員ら

 北海道南西部の地震で震度7を観測し、大規模な土砂崩れがあった厚真町の死者36人の中に、町作成の防災計画や防災ハザードマップで指定された危険区域外の居住者も複数含まれていることが12日、町への取材で分かった。町は被害状況を検証、計画やマップの見直しなどを早急に進める。

 厚真町は、切り立った山の間を抜ける道路沿いに集落が形成されている。北海道によると、土砂崩れは町内の約13キロ四方の山腹で多数発生。特に住民34人のうち19人が死亡した吉野地区を中心とした約5キロ四方に集中していた。


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