ネット閲覧履歴を外部送信 トレンドマイクロ製ソフト

 情報セキュリティー企業トレンドマイクロが提供している米アップルのパソコン「マック」向けの一部ソフトウエアに、利用者のインターネット閲覧履歴を外部送信する機能が含まれていたことが12日までに分かった。

 海外のIT専門メディアなどが今月上旬に指摘。トレンドマイクロは、日本向けの「ライトクリーナー」「同LE」というソフトにも同じ機能があったことを認めた。プライバシー保護の観点から批判が出ている。

 閲覧履歴は同社が使用している米国のサーバーに送信。担当者は「利用者からは規約で承諾を得ている」と説明したが、ネット上の懸念の声を受け、すでにこの機能を削除した。

 問題になったのはパソコンの動作を速くしたり、不要ファイルを削除したりする機能を持つソフト。利用者数は公表していない。

 トレンドマイクロによると、ソフトをインストールする前の24時間分のネット閲覧履歴が1回だけ、サーバーに送信される機能があった。集めた情報は機能改善のために使っていたという。


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