学校に根本的原因と報告書で指摘 いじめ相談の新潟高1男子自殺

報告書を県教委へ提出する第三者委の梅野正信会長(右)=11日午前、新潟県庁

 2016年11月、学校でのいじめを相談していた新潟市西区の県立高1年の男子生徒=当時(15)=が電車にはねられ自殺した問題で、県教育委員会の第三者委員会は11日、適切な対応を取らなかった学校側に根本的な原因があるとの報告書をまとめ、県教委に提出した。

 報告書は、いじめを相談していた学校や担任に対する期待が結果的に裏切られ、絶望感を強めたことが「自殺に最も影響を与えた」と指摘した。

 第三者委は生徒や教職員らへの聞き取りを中心に原因や経緯を調査していた。県教委によると、男子生徒は16年9月中旬ごろからいじめを受け、学校が複数の加害生徒にやめるよう指導した。


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