2018年9月10日 23:34 | 無料公開
日本原子力研究開発機構は10日までに、東京電力福島第1原発の80キロ圏内にある道路周辺の放射線量が2011年から17年までの6年間で10分の1程度に低下したとする調査結果を学会で発表した。放射性物質の自然減衰に加え除染の効果があったとみられる。ただ除染が行われていない帰還困難区域の線量低下は、8分の1程度だった。
機構は11年6月以降毎年、福島県と茨城県、宮城県の一部が含まれる原発の半径80キロ圏内で車両に放射線測定器を載せて国道や県道を年間2万キロ以上走行し空間線量を測定した。
今回の調査には、除染されておらず比較的高い線量の森林地域は含まれていない。