「1強政治」巡り違い鮮明 自民総裁選、指導力重要と安倍氏

自民党総裁選に立候補し、共同記者会見を前に握手する石破元幹事長(左)と安倍首相。次の総裁は20日の投開票で選出される=10日午前、東京・永田町の党本部

 自民党総裁選(20日投開票)の本格的な論戦が10日始まった。一騎打ちとなった安倍晋三首相(総裁)と石破茂元幹事長は共同記者会見で、官邸主導で意思決定を進める「1強政治」を巡り、立場の違いを鮮明にした。安倍氏は、政治家が官僚に対して指導力を発揮する重要性を訴えた。石破氏は重要政策で国論を二分する議論の進め方を批判し、首相を「織田信長みたいだ」と評した。憲法9条改正や災害対策でも応酬を繰り広げ、論戦が激化しそうだ。

 安倍氏は10日午後から13日までロシアを訪問し、論戦を離脱。石破氏は水戸市で街頭演説し、支持を訴えた。


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