カンボジア野党党首1年ぶり保釈 外交日程前に融和強調か

10日、カンボジア・プノンペンで、報道陣の取材に応じるケム・ソカ党首の弁護士(中央)(AP=共同)

 【プノンペン共同】カンボジアで旧最大野党カンボジア救国党のケム・ソカ党首が10日、逮捕から1年ぶりに保釈された。同氏はフン・セン首相の弾圧を受けた救国党を象徴する指導者。強権を批判されてきた首相は今後、重要な外交日程を控えており、保釈で対外的に融和姿勢のアピールを狙ったとの見方も出ている。

 ケム・ソカ氏は首都プノンペンの自宅に戻ったが、党関係者や外国人との接触は厳しく制限された。自宅前には支持者や報道陣が集まったが、同氏は姿を見せなかった。

 ケム・ソカ氏は昨年9月に国家反逆容疑で逮捕され、救国党は同11月に解党に追い込まれた。


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