2018年9月10日 18:39 | 無料公開
千葉県館山市の市立中2年の男子生徒が自殺した問題で、調査結果を報告する第三者委の大野精一委員長(中央)ら=10日午後、館山市
千葉県館山市で2008年9月、市立中2年の田副勝さん=当時(13)=が自殺し、いじめが原因と遺族が訴えている問題で、市の第三者委員会は10日、いじめがあったと認定した上で、自殺を決意した原因の全容は「解明できなかった」とする最終報告書をまとめた。この日は勝さんの10回目の命日だった。
第三者委は16年発足後、当時の在校生らに改めて無記名アンケートや聞き取りをし、いじめがあったと結論付けた。一方、市教育委員会の調査と同様、自殺との因果関係の有無は解明できなかった。
勝さんは08年9月、「もうこの世の中につかれました」と遺書を書き首をつって死亡した。