米と故郷へ尽きない思い 福井の新銘柄PRで五木

CM発表会に登場した五木ひろし=東京都内

 歌手の五木ひろしが東京都内で、出身地福井県が開発した新銘柄米「いちほまれ」のCM発表会に登場。CMのイメージキャラクターに就任した五木は、米とともに歩んだ半生を熱く語った。

 「いちほまれ」はコシヒカリを開発した同県が、その後継と位置付け、9月下旬から県内や、首都圏、関西圏、中京圏などで本格販売を始める。

 CMでもおいしそうにほおばった五木だが「コシヒカリを生んだのに、他県にとられ悔しい思いを持っていた」。「コメどころ」のイメージが定着しない故郷のPR下手を嘆いた。

 先月発売した新曲に重ね、「新しい歌はいつも自分の子どものような思いで送り出す。同じように新銘柄も全国の皆さんに応援してもらい、味わってもらいたい」と広告塔としての気合満々だ。

 米への思いは尽きない。実家の田で苗植えから稲干しまで手伝った少年時代。上京後の売れない時期は「おかずを買うお金はないが、実家から送ってくれた米だけ食べて何とか生活できた」と振り返る。

 「良い声が出るのは、お米のおかげ」とまで言った五木。「ふるさとに対する最大の恩返しにしたい」


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