人手不足関連の倒産、最多更新 8月に45件、民間調査

 東京商工リサーチが10日発表した8月の全国の企業倒産件数(負債額1千万円以上)は前年同月比8・6%増の694件で、5カ月ぶりの増加となった。人手不足関連の倒産が45件に上り、7月に続き、比較できる2013年以降で過去最多を更新した。後継者不在や求人難などで経営が行き詰まった。

 負債総額は31・3%増の1212億6800万円だった。

 倒産件数全体は8月としてはここ20年で3番目の低水準。西日本豪雨や北海道での地震といった相次ぐ災害による影響は現時点で限定的だが、調査担当者は「過去の傾向から今後倒産が増える可能性がある」と警戒している。


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