中国IT大手と戦略提携 日立、インフラ拡大へ

 日立製作所は10日、モノのインターネット(IoT)分野で、中国のIT大手、騰訊控股(テンセント)との戦略的提携に合意したと発表した。中国は現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を推進している。日立はテンセントとの提携によって、主力のインフラ事業の拡大を狙う。

 両社は今後、日立が得意とする昇降機や空調設備などにテンセントのIoTシステムを導入することを検討する。製造現場や物流でも効率的な運用を図るため協業を進める方針だ。

 日立グループの中国での年間売上高は1兆円を超え、全体の約1割を占める。独自のIoT基盤を活用したインフラ事業を世界的に強化している。


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