スーパーカミオカンデで内部公開 水を抜いた検出器のタンク

ニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」で水抜き作業が終わった検出器のタンク内部=9日、岐阜県飛騨市

 東京大宇宙線研究所は9日、観測精度を高めるために改修工事中のニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」(岐阜県飛騨市)で、水抜き作業が終わった検出器のタンク内部を報道陣に公開した。

 直径39・3メートル、高さ41・4メートルのタンク内部は通常、約5万トンの純水で満たされているが、底部からの水漏れ対策などのため水を抜いて作業を進めていた。水を抜いた状態の内部が公開されるのは、光電子増倍管と呼ばれるセンサーが破損した2001年の事故から復旧した06年以来。

 底部に設置された足場からは、壁面に並ぶ1万本以上のセンサーが金色に輝く様子を見ることができた。


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