総裁選、異例の討論会自粛 災害対応優先で首相有利

 自民党総裁選は6日の北海道の地震を受け、9日まで討論会などを自粛する異例の展開となった。期間中には安倍晋三首相の外遊もあり、論戦の機会が限られている。論客として知られる対抗馬の石破茂元幹事長はメディア露出が減る一方、災害対応に当たる首相の言動は大きく報じられる。選挙活動への縛りが、結果的に首相にとって有利な状況を生んでいる。

 地震が発生した6日、首相は9人が死亡したと自ら説明。さらに翌7日午前、「今回の地震でこれまでに16人の方が亡くなられた」と明らかにした。ただ、これらの人数には心肺停止の人も含まれていたことが判明。菅義偉官房長官が7日午後に訂正した。


  • LINEで送る