米、寄稿の匿名高官特定に奔走 言論への権力乱用に懸念

米ノースダコタ州で行われた資金集めの集会で、同州上院議員候補を指さすトランプ米大統領(左)=7日(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】トランプ米大統領を批判する匿名の政府高官の寄稿がニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたのを受け、ホワイトハウスは7日も“裏切り者”の特定に奔走した。容疑者を数人に絞り込んだとの報道もある。「国家反逆罪」と憤るトランプ氏は司法省に調査を要求するなど圧力を強めるが、言論の自由に対する権力乱用との懸念も出ている。

 CNNテレビは、トランプ氏の意向に沿って犯人捜しを続ける側近らが、寄稿者と疑われる人物を数人に絞り込んだと報道。米紙ワシントン・ポストはペンス副大統領やハンツマン駐ロシア大使ら20人の“容疑者”リストを電子版に掲載した。


  • LINEで送る