オバマ氏、中間選挙へ始動 「敵意と恐怖の政治」非難

7日、米イリノイ州の大学で演説するオバマ前大統領(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】オバマ前米大統領は7日、中西部イリノイ州の大学で11月の中間選挙について初めて演説し、トランプ大統領を名指しして「敵意と恐怖」を政治に利用していると非難した。与党共和党を「分断と敵意、疑心の政治が巣くっている」と批判。「民主主義のための投票」を訴え、中間選挙で野党民主党の議会多数派奪還に向けて本格始動した。

 大統領退任後、政治的発言を控えてきたオバマ氏は異例の強い表現で現政権を非難。匿名の政府高官が最近「政権内でひそかに抵抗している」と米有力紙に寄稿したことを踏まえ、オバマ氏はトランプ政権下では「民主主義が機能していない」と指摘した。


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