談山神社の重文建物も被害、奈良 台風21号

しっくい塗りの被害が確認された神廟拝所の縁の下=7日、奈良県桜井市の談山神社(奈良県教委提供)

 奈良県教育委員会は7日、台風21号の強風による影響で、同県桜井市にある談山神社の神廟拝所の縁の下のしっくい塗りが長さ約3メートルにわたりめくれ上がる被害が見つかったと明らかにした。拝殿では雨漏りが確認され、末社惣社本殿を囲む瑞垣の彫刻の一部も落下していた。いずれも重要文化財に指定される17世紀の建物。

 同県吉野町にある世界遺産・金峯山寺でも、重要文化財の銅鳥居で、長さ32センチの銅板が落下しているのが確認された。奈良市の国指定史跡の西大寺旧境内でも、6本の木が根元から倒れているのが見つかった。


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