強制不妊手術、佐賀で初判明 聴覚障害の4人

 旧優生保護法(1948〜96年)下で障害者らへの不妊手術が繰り返された問題で、佐賀県内の聴覚障害者4人が同意なく手術を受けさせられたことが7日、県聴覚障害者協会の調査で分かった。強制手術に関し県は個人名が記載された資料は現存していないとしており、県内の被害者が特定されるのは初めて。

 実態調査を進めている全日本ろうあ連盟(東京)は6月、佐賀県などを除く11道府県の男女70人が不妊手術や人工妊娠中絶を強制された可能性があると公表。その後、長野県聴覚障害者協会も10人が不妊手術を受けさせられたと明らかにしている。


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