「人気映画」部門見送り 米アカデミー、反発受け

 【ロサンゼルス共同】米アカデミー賞を主催する映画界の最高団体、映画芸術科学アカデミーは6日、新設すると8月に発表した「人気映画」部門について来年2月の授賞式では設けないと発表した。興行成績や話題性などが高い作品という判断基準があいまいで、監督や俳優らから「アカデミー賞の質を落とす」などと強い反発が広がっており見送りを決めた。

 米メディアによると、同部門設置の背景には授賞式の視聴率が年々低下していることがあり、放送権を持つABCテレビの意向も働いていたとされる。アカデミーは声明で「新たな部門にはさらなる研究が必要だ」と釈明した。


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