最大火力発電所の停止を想定せず 北海道全域停電の一因と経産省

地震の影響で停止した北海道電力の苫東厚真火力発電所=6日午後0時21分、北海道厚真町(共同通信社機から)

 経済産業省は6日、地震による北海道全域の停電について、北海道電力が同社最大の火力、苫東厚真火力発電所(厚真町)が一斉に停止する事態を想定していないことが一因だとの見方を示した。経産省は広い地域で停電が長引くとし、病院などの自家発電機への燃料供給を急ぐ。懐中電灯やランタンを確保し、北海道に輸送する構えだ。

 経産省によると、苫東厚真は全3基で出力計165万キロワット。北海道電は過去に120万〜130万キロワットの供給が失われた際の対応は検証していたが、3基が同時に停止する事態は検討していなかった。経産省幹部は対応が適切だったか検証する。


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