2018年9月6日 17:57 | 無料公開
旧菊池医療刑務支所の施設跡を視察する上川法相(右)=6日午後、熊本県合志市
上川陽子法相は6日、全国唯一のハンセン病患者専用の刑務所だった旧菊池医療刑務支所(熊本県合志市)と近くにある国立療養所菊池恵楓園(同)を視察した。刑務支所は1997年に閉鎖されており、人権啓発に活用するため、本年度内に独居房などの設備を恵楓園内の社会交流会館に移設、保存することが決まっている。
視察後に取材に応じた上川氏は「多くの患者らが、社会で極めて厳しい偏見や差別を受けた事実を忘れてはならないという思いをさらに強くした。人権擁護活動に全力で取り組みたい」と述べた。
53年開設の旧菊池医療刑務支所は、国による隔離政策の下、受刑者ら計117人を収容した。