西日本豪雨、避難率は4%台 死者不明者出た3県17市町

 西日本豪雨で死者と行方不明者が出た岡山、広島、愛媛3県の自治体のうち、避難指示対象者が避難所などに身を寄せた人数のデータが整う17市町の避難率が、平均で約4・6%にとどまることが5日、各市町への取材で分かった。1%未満は7市だった。避難情報が実際の行動に結び付いていない現状が浮き彫りとなった。

 岡山、広島では気象庁が大半の自治体に大雨特別警報を発表したのが7月6日夜から深夜に集中。特別警報後に避難指示を出した市町が多かった。夜間のため外に出ず、上階に垂直避難した住民もいたが、担当者からは避難率が低いとして検証が必要との声が相次いだ。


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