重力は地球の8万分の1 小惑星りゅうぐう

上空22キロから撮影した小惑星りゅうぐう。左上が北極側、右下が南極側(JAXA、東大など提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、小惑星りゅうぐうを探査機「はやぶさ2」から調べたところ、赤道での重力が地球の8万分の1程度にとどまると発表した。小惑星の質量は約4・5億トンと見積もった。

 はやぶさ2は、小惑星の地表で活動する小型ロボット「ミネルバ2」を搭載。21日に上空で2台の機器を分離し、地表に下ろす。小惑星の重力が小さいため、ロボットは車輪のように地表との摩擦を使って進むのではなく、跳びはねて場所を変えながら温度測定や撮影をする。

 はやぶさ2は小惑星の上空をさまざまな方向に移動、南極側も観測した。11〜12日に着陸に向けリハーサルを実施する。


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