玄海、川内原発で不正製品 電線大手フジクラ

 原子力規制委員会は5日の定例会合で、検査不正を公表した電線大手フジクラの不正ケーブルが、九州電力の玄海原発(佐賀県)と川内原発(鹿児島県)で使用されていたと明らかにした。九電から、原発の制御に関わる系統には使われていないとの報告を受けたという。いずれのケーブルも性能に問題はないとしている。

 規制委や九電によると、玄海原発では、作業員の被ばく線量を管理する設備のケーブルで使用されていた。フジクラ子会社の西日本電線(大分市)のケーブルも一部の検査を実施せず、玄海、川内両原発の監視カメラなどのデータ伝送に使われていた。


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