ボツワナで密猟、ゾウ90頭殺害 過去最悪被害の可能性

 【ナイロビ共同】アフリカ南部ボツワナのゾウの保護団体「国境なきゾウたち」は、国内で約90頭のゾウが殺害されているのを今年7月以降に発見したと明らかにした。象牙目的の密猟とみられ、アフリカで過去最悪の被害の可能性があるという。英BBC放送などが4日までに報じた。

 同団体によると、野生動物が多く生息するオカバンゴ湿地帯近くの複数の水場で死骸が見つかった。殺されたのは主に雄で、銃で撃たれ、牙が切り取られていた。

 ボツワナではこれまで、政府のレンジャーが銃で武装し、密猟者を取り締まっていたが、今年に入り隊員が銃器を携行するのをやめた。


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