2018年9月5日 05:40 | 無料公開
岩などから取り出す作業を終え、報道陣に公開されたハドロサウルス科恐竜の化石。頭から尾までの全長は8メートル超とみられる=4日午後、北海道むかわ町
北海道むかわ町の山中で見つかったハドロサウルス科恐竜の化石を調べている北海道大総合博物館とむかわ町穂別博物館の研究グループは4日、化石を岩などから取り出す作業が終わったとして、町内の施設でほぼ全身の骨格を報道公開した。頭から尾までの全長は推定8メートル超で、国内で見つかった恐竜の全身骨格では最大としている。
化石は2003年、約7200万年前(白亜紀後期)の地層で見つかった。
北大総合博物館の小林快次准教授は「日本の恐竜研究史における最大の発見。全貌を目の当たりにできるのは大きい」と意義を強調した。新種の可能性もあるといい、さらに分析して論文にまとめる。