欧米、ロイター記者有罪を批判 スー・チー氏に疑問視も

ミャンマーのヤンゴンで、有罪判決を受けたロイター通信の記者2人を乗せた警察車両の前に立つ地元記者ら=3日(ロイター=共同)

 【ヤンゴン共同】ミャンマーの裁判所が3日、ロイター通信の記者2被告に国家機密法違反の罪で実刑判決を言い渡したことについて、欧米諸国や人権団体は報道の自由の侵害だとして一斉に批判した。アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相による民主化努力を疑問視する声が国際社会で広がりそうだ。

 判決を受け在ミャンマー米国大使館は声明で「法の支配と司法の独立に関する深い懸念」を示し、ミャンマー政府に記者らの即時釈放を要求した。欧州連合(EU)も報道の自由を損なうとして懸念を表明した。

 国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチも「メディア弾圧への回帰告げるものだ」と強調した。


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