企業の内部留保が446兆円 過去最高、17年度統計

企業の内部留保(利益剰余金)の推移

 財務省が3日発表した2017年度の法人企業統計では、企業が蓄えた内部留保に当たる利益剰余金が、金融・保険業を除く全産業で前年度比9・9%増の446兆4844億円となり、6年連続で過去最高を更新した。景気好調を背景に、自動車や電子部品などが売り上げを伸ばし、企業の利益蓄積を押し上げたとみられる。ただ人件費の割合は伸びておらず、企業に対して賃上げを求める声が一段と高まりそうだ。

 製造業は9・1%増の153兆3205億円、非製造業は10・4%増の293兆1639億円だった。

 経常利益は11・4%増の83兆5543億円で、過去最高を更新した。


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