トルコ、8月の物価17%上昇 中銀が金融政策調整へ

 【ロンドン共同】トルコ統計局が3日発表した8月の消費者物価指数は前年同月比17・9%の上昇となり、7月の上昇率15・85%から2ポイント超も拡大した。トルコ中央銀行は3日、13日に開く金融政策決定会合で金融政策を調整するとの見通しを公表した。

 トルコの物価と金融政策を巡っては、エルドアン大統領が利上げに否定的な見解を示し、中銀に圧力をかけてきた。しかし物価上昇が進み、直接的な対策が避けられなくなった形だ。

 米国との対立激化を背景に、対ドルのトルコリラ相場は8月中旬ごろ大きく売られ、年初と比べると、40%超の大幅なリラ安となっている。


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