新元号M・T・S・H除外 アルファベット表記、重複避ける

皇居(上)と国会議事堂

 政府は来年5月1日に改める元号に関し、「明治」「大正」「昭和」「平成」の頭文字をアルファベットで表記した「M」「T」「S」「H」との重複を避ける方向で検討していることが分かった。アルファベット表記は国民生活でも幅広く利用されているため、近代の元号と混同しないように配慮する必要があると判断した。

 1989年1月の平成改元の際も、アルファベット表記は重要な要素だった。最終候補には「平成」のほか「修文」と「正化」の2案が残ったものの、頭文字が「昭和」と同じ「S」になるため「紛らわしい」と政府の担当者が有識者会議で指摘し、最終的に「平成」に決定した経緯がある。


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