米政権、パレスチナ支援拠出中止 圧力強める狙い

ヨルダン川西岸ベツレヘムのUNRWA事務所前で座るパレスチナ難民=8月30日(UPI=共同)

 【ワシントン共同】米国務省のナウアート報道官は8月31日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への拠出を中止すると発表した。米国の負担が他国より重い上、対象の難民が増え続けて支援は「持続不可能」と批判。530万人超のパレスチナ難民の人道危機がさらに悪化する恐れがあり、国際社会の反発は必至だ。

 トランプ政権との対立を深めるパレスチナ自治政府に圧力をかけて、米主導の中東和平交渉の席に着かせる狙いがあるとみられる。


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