RCEP、年内妥結へ最大限努力 声明公表、参加国の意見に隔たり

 【シンガポール共同】シンガポールで開かれた日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)など16カ国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)閣僚会合が31日、2日間の日程を終えて閉幕し「年末の妥結に向けて最大限努力する」とする共同声明を公表した。ただ参加国で意見の隔たりも大きく、具体的な進展は声明に盛り込めなかった。

 声明では米中などで貿易摩擦が拡大していることを念頭に「世界最大の自由貿易地域を創設することが重要」と確認。「ルールに基づく包括的な貿易環境を支持する責任がある」と呼び掛けた。

 会合では、域内の関税引き下げや知的財産保護を中心に議論した。


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