辺野古承認きょう撤回 沖縄県、工事の違法性理由 政府、法的対抗措置へ

米軍普天間飛行場の移設先、沖縄県名護市辺野古沿岸部で埋め立てのための囲い込みが完了した海域=6日(小型無人機から)

 沖縄県は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設先、名護市辺野古沿岸部での埋め立て承認を、工事の違法性を理由に31日に撤回する方針を固めた。県は30日、撤回に関する記者会見を31日に開くと発表した。移設工事はいったん停止する。政府は工事再開へ法的対抗措置を講じる構えだ。

 事業主体の防衛省沖縄防衛局から弁明を聞く「聴聞」の報告書が20日に完成し、県は条件が整ったため速やかに撤回する必要があると判断した。

 翁長雄志知事が死去前の7月、撤回に向けた手続き開始を表明していたことも重視。9月に相次ぐ県内選挙に向け、移設問題に注目を集める思惑もあるとみられる。


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