2018年8月30日 10:09 | 無料公開
富山県の北アルプス・立山連峰の山にぶつかった小型機=2017年6月
富山県の北アルプスで昨年6月、小型機が大破し4人が死亡した事故で、運輸安全委員会は30日、強い西風が吹き、山岳地帯は乱気流が発生しやすい気象条件だったのに、機長らが山越えルートを選択し、事故につながったとの報告書をまとめた。山中で雲の中に入った後、引き返すことを試みたが間に合わず、山にぶつかったとしている。
安全委は「雲の中で機体の位置や周囲の状況を把握できなくなり、山に衝突した」と結論付けた。直接の原因は、翼への着氷により飛行高度が維持できなくなったことや、乱気流に見舞われた可能性があると指摘した。事故機の機種は、着氷状態での飛行が禁じられていた。