防衛大綱改定へ本格着手 首相「新領域で優位を」

「安全保障と防衛力に関する懇談会」の初会合であいさつする安倍首相=29日午後、首相官邸

 政府は29日、年末に予定する防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」の見直しに向けて、有識者から意見を聴く「安全保障と防衛力に関する懇談会」の初会合を首相官邸で開いた。安倍晋三首相はサイバーや宇宙分野を挙げ「新たな領域で優位性を保つことが日本の防衛に死活的に重要だ」と強調した。政府は防衛省内や国家安全保障会議(NSC)の議論と合わせ大綱改定へ本格着手。有識者懇の議論を見直しに反映させる考えだ。

 首相は、大綱見直しの意義について、北朝鮮情勢などを念頭に「わが国の安保環境は、格段に速いスピードで厳しさと不確実性を増している」と説明した。


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