被ばく医療強化で49億円要求 規制委、総額は699億円

 原子力規制委員会は28日、2019年度予算の概算要求に、放射線被ばく医療体制の強化のため49億円を盛り込む方針を自民党の部会に示した。要求総額は、18年度当初予算比29%増の699億円。

 原発事故などの際に各地の被ばく医療体制の中核を担う「原子力災害拠点病院」の設備更新に充てるほか、全国5カ所の「高度被ばく医療支援センター」のうち1カ所を基幹施設に指定し、専門的な分析機器や医療機器を整備する。

 従事する医師や看護師、放射線技師などの人材も不足しており、規制委は19年度、統一のカリキュラムを用いた研修制度を新設する予定。


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